MUSICAL STORY  ミュージカルストーリー
NTT西日本・NTT東日本フレッツシアター ミュージカル・プレイ『青い鳥を捜して』
大勢の旅行者でごった返す出発カウンターでジェイクは、サングラスをかけ赤いマントを着た女性とぶつかる。双方の荷物が散乱する。マントの女性は自分の荷物を拾いあげて足早にその場を去るが、封書を拾い忘れていた。ジェイクとフィンセントは封書を手に女性を追いかけるが、見失う。二人はカウンターに封書を届けることにするが、手にした封書の差出人のサインは…ジーナ・コールターだった。ジェイクの顔色が変わる。だが平静を装ったジェイクは、機上の人となった。

偶然はまだまだ重なる。ジェイク達が帰国して数日経ったある日、エルグランド社は新作発表会の準備で慌ただしい空気に包まれていた。『祝電』の整理をしていると、その中にパリのホテルから発信したと思われるジーナ・コールターなる人物からの電報があった……が、ブレンダをはじめ専属モデルにも、関係者にも……ジーナ・コールターなる人物を知る者はいなかった。もしかしたら……あのアジアの空港のマントの女性か?

神も占いも奇跡も信じないジェイクの心に変化が生じる。「何がなんでもジーナ・コールターなる人物に会ってみたい」という欲求を押さえ切れなくなったジェイクは、急ぎパリに行く決心を固める。ジェイク、フィンセント、ブレンダ、ブレンダのマネージャーのデニスはパリに飛び、四名によるパリでの「ジーナ捜し」の珍道中が始まった。

ホテル、レストラン、ショッピング・センターとジーナ捜しは続くが、タッチの差で見逃してしまう。街中を歩き回り疲れ果てたジェイクは、教会の前にへたり込む。そして…何故か神に導かれるように教会の中へと入っていった……無神論者のジェイクがである。

懺悔室に入ったジェイクは、愚痴とも懺悔とも言えない、この数日間の出来事を話す。運命の人…ジーナ・コールターを捜しにパリに来たと。懺悔を聞いてくれたのは修道女だった。そして、その修道女の震える声が扉の中から聞こえた。「その、ジーナ・コールターというのは、私です」……と。

主な配役

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