TAKARAZUKA REVUE 花組公演 臨時号

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花組主演男役 真飛聖 メインイメージ

宝塚歌劇の魅力からお披露目公演への意気込みまで花組新主演男役 真飛 聖の素顔にクローズアップ!

宝塚歌劇との出会いと魅力

初めて雑誌『歌劇』のページをめくった時、私の運命の扉も開かれました。

宝塚との出会いは中学3年生の時。3歳からバレエを習っていましたが、背が高くなり悩んでいたところへ、友達が「ここに入れば?」と『歌劇』を見せてくれたんです。開いた瞬間に魅了され「タカラジェンヌになる」と決断! 肝心の舞台を観ずして(笑)まさに運命の出会いです。もちろん初観劇も大感激でした。 音楽学校では厳しいレッスンで濃密な日々を過ごし、一緒に頑張った同期は家族同様かけがえのない存在になりました。今も主演男役としての先輩・大和悠河(宙組)や、花組には悠真倫がいてとても心強いですね。
舞台に立つ側になると、たくさんの人に支えられていることを知り、宝塚がもっと好きになりました。早変わりや場面転換などで出演者も裏方の方も大忙しとなる舞台裏さえ魅力的でたまりません。


男役の魅力

悩み苦しんだある日、突然目覚めた私の中の『男役像』

下級生の頃はコンプレックスの塊でした。女っぽさが抜けず、どうやってもサマにならない…もがき苦しんでいたある日、鏡に写った姿を見て、中途半端な気持ちが今の自分を作っていると気づいたんです。男役は宝塚の舞台の上でしか味わえない、じゃあもっと楽しまなくてどうする!そう自分に気合いを入れたのが、ちょうど新人公演卒業の時期でした。この頃から急に顔つきが変わったと言われるようになりましたね。
完璧に見える上級生も皆、そんな葛藤を乗り越えてきたのかもしれません。色・匂い・存在感…男役には自分にしか出せない色がある。そう気づいてからは、舞台の上では誰よりも男役を極めてやるぞ!と、今も日々挑戦しています。


花組について

クールでカッコいいイメージ。だから私も精一杯、襟を立てて挑んだのですが…!?

私が抱いていた花組のイメージは『ザ・宝塚』。娘役は可憐で清楚。男役は常にシャツの襟が30cm位(笑)立ち、クールに斜め45度…みたいなひたすらカッコいい印象でした。そのため私も最初はかなり意気込んだのですが、いざ中に入ってみると実際は気取るどころか、春野さんも気さくで面白くて…襟は思い切り立ってましたけど(笑)、とにかくみんな心も体も元気いっぱいで朗らかなんです。
これからもそのままの明るさで、花組の生徒であることに誇りを持ち、一人ひとりが自分の男役像・娘役像を貪欲に追求してほしいですね。私も星組で培った男役像をプラスしながら「どこを見てもカッコいい!可愛い!目移りしちゃう」とお客様を惑わせてしまう、そんな組にしたいと張り切っています。


主演男役に就任して

お客様と花組のみんながいて、そして自分の思いがあればきっと大丈夫!

伝統ある花組の真ん中に立つ重みをズシンと受け止めています。と同時に不安もあったのですが、大切なのは、私は私らしく、誠実にみんなと向き合うこと。春野さんが築き上げた組をしっかりと受け継ぎ、いい意味で自分のものにしていこうと心に誓ったのです。
中日公演のお披露目では、お客様と組のみんなのあたたかさが、想像できないほどの大きさで私を包み込んでくれて、胸が一杯になりました。この仲間とこのお客様、そして自分の思いがあれば絶対大丈夫!そう確信したら、あとはやればやるほど楽しくて、本当に幸せで感謝いっぱいのスタートになりました。今の私、これからの私を全部出し尽くしますので、どうぞよろしくお願いします!


プライベートについて

自分を縛らずのんびりするのが健康の秘訣。そして人間が大好きなこと。

休みの日は、朝起きてからその日の行動を決めます。晴れていたら出かけて、雨だったら家でのんびりして…あ、海外旅行と言った方がカッコよかったかな(笑)
ふだんは人間観察を含め、たくさんの人と出会って話をするのが楽しくて、コミュニケーションがマイブーム、いや、常ブームなんですよ。
以前は「睡眠8時間、栄養はバランス考えて」なんてアレコレ縛っていましたが、最近はしたいことをして、好きなものを食べて、何事も決めすぎないようにしています。そうしたら心身ともに快調になって「なんでそんなに元気なの?」って聞かれるほど。でも‘好きな仕事に恵まれている’これが一番、幸せの源ですね。


宝塚大劇場披露公演の意気込み

新生花組は「赤く熱く」燃えながら、大劇場公演を待っています。もうどうにも止まらない!

まず中日劇場からスタートしましたが、全員揃っての本拠地お披露目はいよいよこれからです。大劇場公演『愛と死のアラビア』『Red Hot Sea』で、新しく生まれ変わった花組を1日も早くみなさんに見ていただきたいと、私自身もワクワクしています。中日では半分の人数でも熱いパワーを背中で強烈に感じたので、それが全員揃うと一体どうなるのか、今から楽しみで仕方ありません。特にショーは、‘赤く熱い海’ですからね。もはやこの勢いは誰にも止められない(笑)
今、自分の中で何かが進化し、動き出したのを感じています。このまま自分と、花組のみんなと、お客様を信じていたら、怖いものなんて何もない! 熱く熱く燃える元気いっぱいの花組をどうか楽しみにしてください。



パーソナルデータ

誕生日10月13日
出身地神奈川県
身長169cm
初舞台1995年3月「国境のない地図」
好きだった役「花のいそぎ」の小野篁
趣味料理
好きな花真紅のバラ
好きな食べ物唐揚げ、韓国料理、ロールケーキ
芸名の由来恩師の名前より一字頂いて
愛称ゆう、うん

主だった節目の公演

初舞台・1995年『国境のない地図』
星組時代・新人公演初主演 1999年『我が愛は山の彼方に』
・宝塚バウホール公演ダブル主演 2002年『ヴィンターガルテン』
・宝塚バウホール公演単独主演 2004年『花のいそぎ』
花組時代・花組組替後の初舞台 2005年 『落陽のパレルモ』『ASIAN WINDS!』
・主演男役披露 2008年 『メランコリック・ジゴロ』『ラブ・シンフォニーII』

宝塚バウホール単独主演  2004年『花のいそぎ』

宝塚バウホールダブル主演  2002年『ヴィンターガルテン』

主演男役披露  2008年 『メランコリック・ジゴロ』『ラブ・シンフォニーU』