「国境のない地図」イメージ

『国境のない地図』
作・演出:植田紳爾
演出:谷正純

解説

ベルリンの壁によって引き裂かれた母子が壁の崩壊によって再会するというストーリー。星組主演男役、麻路さきの披露公演。81期生(舞風りら・大和悠河・真飛聖ほか)初舞台公演。阪神・淡路大震災による公演中止からの宝塚大劇場復興第1作。

あらすじ

作曲家ヘルマン(麻路)は、9歳のとき、西ベルリンに使いに行った日にベルリンの壁が築かれ、東ベルリンに住む母ベアーテ(出雲綾)と引き裂かれたという過去を持っていた。ヘルマンは、母への想いと分断された祖国の哀しみを訴えるために「国境のない地図」を作曲。この曲とヘルマンの物語は大反響を呼び、日本人記者渡瀬(稔)から、隣人ザビーネ(白城)が東ドイツでベアーテと一緒に住んでいたことがあるという情報がもたらされる。そして念願の東ドイツ公演も実現することとなった。しかし招聘窓口となった文化省の女性、ザビーネにそっくりなベロニカ(白城の二役)は、実は東ドイツ秘密警察の人間だった。次第にベロニカに心を引かれていくヘルマン。そしてベロニカもまたヘルマンに特別な気持ちを抱くようになる。

花組主演男役 | 真飛 聖が当時を語る!

阪神・淡路大震災が起きた年で、誰もが不安な中、みんながより一致団結。私たちとお客様、共に勇気をもらえた思い出深い公演になりました。