「メランコリック・ジゴロ」イメージ

サスペンス・コメディ
『メランコリック・ジゴロ』
−あぶない相続人−
作・演出:正塚晴彦

解説

1993年に安寿ミラ、真矢みき、森奈みはるを中心とした花組で公演し好評を博した作品で、1920年代のヨーロッパを舞台に、陽気なジゴロたちが一攫千金を企む夢物語を、笑いとペーソスの中に描いたミュージカルです。今回は、新生花組がこの軽妙洒脱な演技を必要とされる作品に挑戦します。

あらすじ

ジゴロのダニエルは金持ちの女性をパトロンに持ち、大学で法律を学び、気ままな生活をしていたが、田舎娘との浮気がパトロンの知るところとなり、縁を切られてしまう。

途端に生活に困ったダニエルは、ジゴロ仲間のスタンが口にした儲け話に飛びつく。それは他人の金を頂いてしまおうというものだった。預金者が死亡したり行方不明になったりで放置されている銀行口座、“睡眠口座”の金を、相続人になりすまして手に入れてしまおうという大胆不敵な詐欺計画である。ノルベール・サーダ名義の口座の相続人アントワンがダニエルにそっくりなことにスタンは目を付けたのだった。
フェリシアという女性がダニエルを訪ねて来た。彼女はノルベールの娘だと名乗り、ダニエルを15年前に別れた兄アントワンだと信じて疑わない。ダニエルはうろたえるが、人違いであるとは言えず、兄の振りをする羽目になってしまう。
次に、フォンダリという男がダニエルを訪ねて来た。ノルベールはフォンダリに多額の借金をしたまま死んだらしく、相続人が現われたことを知り、借金の返済を求めてやって来たのだった。ダニエルたちはやっとのことでフォンダリから逃げ出す。
フォンダリを追って来た刑事によると、ノルベールとフォンダリは16年前の列車強盗事件の犯人で、奪った現金を持ち逃げしたノルベールをフォンダリは執拗に追い続けているのだと言う。ダニエルとスタンは、ほとぼりがさめるのを待って街を出ることにするが、フェリシアがフォンダリに捕まってしまう。そして助けに行ったダニエルもまた捕まってしまうが・・・・・・。

グランド・レビュー
『ラブ・シンフォニーII』
作・演出:中村一徳

解説

喜び、出会い、情熱……様々な愛の形、愛の心情を歌とダンスで綴るレビュー。華やかなオープニングから、ラテン音楽にのせての情熱的なダンスシーン、明るいジャズの世界など、あらゆるジャンルの音楽の世界を駆け巡り、愛の喜び、美しさを繰り広げます。2007年に上演したものを、新生花組の為に再構成した舞台となります。

花組主演男役 | 真飛 聖が当時を語る!

とにかく熱かった!お客様に乗せられて、どこまで楽しくなるのか怖いくらいでした。舞台と客席は一つなんだと、あらためて体で知った公演です。