雪組公演 ミュージカル『仮面の男』

『仮面の男』あらすじ


舞台は17世紀、ブルボン朝最盛期のフランス・パリ。「太陽王」と呼ばれた若き国王ルイ14世(音月 桂)は絶対王政を確立し、意に染まぬことがあれば人の命をも省みない、冷酷非情な暴君ぶりを発揮していた。そんな王に忠誠を誓い仕えているダルタニアン(早霧せいな)は、かつて「三銃士」とともに活躍したが、恋人コンスタンス(愛加あゆ)の謎の死をきっかけに「三銃士」と袂を分かち、今は銃士隊の隊長となっている。そして先代のルイ13世に仕えた「三銃士」のアトス(未涼亜希)、ポルトス(緒月遠麻)、アラミス(蓮城まこと)は、銃士隊を辞め、それぞれの人生を歩んでいた。
パリ市民は、その日のパンに困るほど貧しかったが、それに反して国王ルイは享楽に満ちた我儘な暮らしを満喫していた。そんなある日、ルイは美しい娘ルイーズ(舞羽美海)に出会い、心を奪われる。しかし彼女は、アトスの弟ラウル(彩凪 翔)の婚約者だった。
欲しいものは手段を選ばず、すべてを手に入れたいルイは、ラウルを偽の罪を仕立てて捕まえる。ラウルの投獄を知ったルイーズは、ルイにもう一度調べ直してほしいと懇願する。そんなルイーズに、ルイは侍女として自分に仕えることを条件に出し、ルイーズはラウルを救いたい一心で引き受ける。
一方、サンマール(沙央くらま)が司るバスティーユ牢獄で、脱獄をはかっていたラウルは衝撃の事実を知る。牢獄には、鉄の仮面を付けられ幽閉されている男がいた。その男は…なんとルイと瓜二つの双子の兄だったのだ。その名はフィリップ(音月 桂/二役)。政権争いの災いを避けるため、存在そのものが闇に封印されていたのだった。
この驚愕の事実を、ラウルは処刑の前に兄アトスへ手紙で知らせる。最愛の弟を無実の罪にかけた、国王ルイへの復讐を誓うアトス。こうしてアトスの呼びかけで元三銃士が再び集結し、フィリップを牢獄から助け出し、憎き国王ルイと入れ替えようと試みるのだが…。

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作品のみどころ

観客を惹きつける楽しい仕掛けが満載!

『仮面の男』は、文豪アレクサンドル・デュマ原作による骨太のストーリーを軸にした、華やかな冒険活劇ドラマ。新進気鋭の演出家・児玉明子が、自身の海外留学経験で編み出した演出技法により、卓抜した芸術性とエンターテインメント性があふれるミュージカルとして舞台化。老若男女関係なく楽しめる、遊び心が随所に光る作品です。

恋、友情、サスペンス、アクション…見ごたえ満点!

  • 恋

    国王ルイが婚約者のいるルイーズを見初めたことを発端に、フィリップとルイーズとの出会い、ダルタニアンとコンスタンスの切ない恋など、登場人物たちの抱える恋心が、物語をドラマティックに彩ります。

    相関図

  • 友情

    熱い友情をテーマとした名作「三銃士」の続編にあたる本作品。一人はみんなのために、みんなは一人のために…悪に対して果敢に挑む、銃士達の姿が感動を呼びます。

    相関図

  • サスペンス・アクション(剣術)

    サスペンスの要素を取り入れたハラハラさせられる展開。迫力ある本格的な立ち回りも見ものです。

一人二役で、正反対の双子を見事に演じ分ける!

雪組トップスターの音月 桂が、暴君の国王・ルイと、心清らかな囚われ人・フィリップ、正反対のキャラクターである双子の兄弟の二役に挑戦。その見事な入れ替わりにもご期待ください!