バウ・ポピュリスト・コメディ『記者と皇帝』

日本青年館大ホール公演

公演期間:3月4日(金)〜3月10日(木)
 一般前売:1月30日(日)

この公演は終了いたしました(2011年)

出演者主な配役ポスター画像
■主演・・・北翔 海莉


バウ・ポピュリスト・コメディ
『記者と皇帝』

作・演出/大野拓史

[解 説]
 19世紀後半のサンフランシスコ。破産を契機に、自分が「皇帝」であるという妄想にとりつかれ、その言動が市民の人気を集めた、「初代合衆国皇帝にしてメキシコの守護者」こと「ノートンI世」と、その人気を当て込み、虚実入り混じる記事で部数を競い合う新聞記者達の、奮闘と恋を描く、ポピュリスト・コメディ(人民喜劇)。
 巷間噂される「皇帝の恋」の裏を取る為、お相手と目される人気歌姫が出演する劇場の、楽屋口に群がる各社の新聞記者。部数を伸ばす為、どうにか歌姫のコメントを得ようと必死な面々の中、その夜、色男ぶりを発揮して他社を出し抜いたのは、サンフランシスコ・イブニング紙の自称「敏腕記者」キングだった。
 翌朝、意気揚々と出社するキング。だが、待っていたのは称賛の言葉ではなく、デスクからの叱責であった。別の記者が「皇帝」が送った歌姫へのラブレターをスクープし、掲載していたのである。スクープした記者の名は、ブライ。有る事無い事を書かれる身の上に嫌気が差し、書く側に転身した元踊り子、という変り種の記者だった。
 その日から、キングとブライは、ライバルとして取材を競い合う様になるのだったが、競争心が昂じ過ぎて、とある事件に巻き込まれる事になる。
 ある春の夕刻。何と、市当局に「皇帝」が逮捕されたのだ……。