宝塚バウホール開場30周年バウ・ワークショップ『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)−』

宝塚バウホール公演

公演期間:5月24日(土)〜6月3日(火)

この公演は終了いたしました(2008年)

出演者主な配役ポスター画像
宝塚バウホール開場30周年
バウ・ワークショップ
『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)−』

作・演出/荻田浩一

[解 説]
 20世紀初頭のアメリカに実在した男女二人組のギャング、クライド・バロウとボニー・パーカーの物語のミュージカル化。映画「俺たちに明日はない」でも名高い、主人公たちの鮮烈な生き様を描くと共に、フィクションの部分を膨らませ、宝塚的にショーアップした傑作です。1998年、香寿たつき、月影瞳の実力派コンビが、異端のヒーロー像、異色のヒロイン像を見事に作り上げ、絶賛を博しました。
クライド・バロウを凰稀 かなめ(5/24〜6/3、6/12〜6/22両期間)、ボニー・パーカーを大月 さゆ(6/12〜6/22)と愛原 実花(5/24〜6/3)でお送りいたします。

1934年5月23日。包囲した警察官により射殺された一組の恋人、クライド・バロウとボニー・パーカー。
1929年、大恐慌が始まり、アメリカの一番昏い時代が幕を開けようとしていた。
テキサス州ダラス。不況が続く中、街では強盗が横行。クライドもそんな悪党の一人だった。恋人アニスと別れたが彼女を忘れることができず、弟分のジェレミーと共にギャングの真似事のようなことをしていたのである。クライドは、ジェレミーを訪ねて行ったカフェで、夫のロイと離婚したものの彼への思いを断ち切れずにいるウェイトレスのボニーと出会う。
 ある日、刑務所でクライドと仲間だったレイモンドがダラスへとやって来る。レイモンドはクライドに仕事を持ちかけ、ジェレミーもそれに加わることになる。一方、カフェの店主に言い寄られたボニーは、店をやめる。ボニーは警察に追われているクライドと再会。二人はいつしか惹かれあい、お互いの心の隙間を埋めるように寄り添っていく。
 クライドが捕らえられた。ボニーはジェレミーやガソリンスタンドで働く少年ジョーンズの助けを得て、クライドを脱獄させることに成功する。クライド、ボニー、ジェレミー、レイモンド、ジョーンズ―今では5人となったクライド一味は幾つもの罪を犯しながら、逃亡を続けていく。しかし次第に、警察やFBIの捜査の手が迫りつつあった……。