宝塚バウホール開場30周年
バウ・ワークショップ
『ホフマン物語』
−オッフェンバックによる−
脚本/菅沼潤
脚本・演出/谷正純
[解 説]
バウホール開場記念公演として上演した、フランスの作曲家オッフェンバックによる原曲の持つ良さや親しみやすさは生かしつつ、そこに現代的な感覚も加え、詩人ホフマンをめぐる幻想的な恋を表現した、ロマンティシズム溢れる作品。新劇場でのオペラ上演への挑戦、新機軸を打ち出した装置など、実験劇場バウホールの第一作に相応しい舞台となりました。また初演時に、朝比奈隆氏指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団による録音演奏の音楽を使用したのも画期的なことで、今回の再演においてもその音楽を使用します。
1月2日〜13日まで明日海 りお主演、1月19日〜1月29日まで青樹 泉主演でお送りします。
ニュールンベルグの若き詩人ホフマンは、豊かな想像力で名声を得、歌姫ステッラの愛を得、若き芸術家たちの絶大なる支持を得ていた。だが、ホフマンには、彼の夢を砕き愛を奪う悪魔が取り憑いていたのだ。今日も、ステッラが出演する歌劇場と隣接するルーテルの酒場で、仲間たちと飲んでいたホフマンの前に、悪魔が枢密院議員リンドルフに姿を変え、ステッラの愛を奪い取ろうと近づいていた。
ホフマンは、悪魔のために奪われた三人の女性……機械仕掛けの人形・オランピア、瀕死の歌姫・アントニア、妖艶な娼婦・ジュリエッタとの、不思議な恋物語を語り始める。