宝塚バウホール開場30周年バウ・ワークショップ『蒼いくちづけ』−ドラキュラ伯爵の恋−

宝塚バウホール公演

公演期間:2月7日(木)〜2月17日(日)

この公演は終了いたしました(2008年)

出演者主な配役ポスター画像
宝塚バウホール開場30周年
バウ・ワークショップ
『蒼いくちづけ』−ドラキュラ伯爵の恋−

作・演出/小池修一郎

[解 説]
 「美しいものだけに永遠の命を与えよう……」。1887年、ロンドンを訪れたルーマニアのドラキュラ伯爵は、富豪令嬢と約束を交わします。ヴァンパイア伝説を下敷きに100年の時を巡る伝奇ロマンで、1987年に紫苑ゆうを中心とした星組により上演。宝塚歌劇では異色の題材ながら、1幕ではクラシカルで耽美な美しさ、2幕では現代のドラキュラ伯爵の恋をポップに描き、大好評を博した作品です。
2月7日〜17日まで真野 すがた主演、3月1日〜11日まで朝夏 まなと主演でお送りします。

 1887年、ルーマニア、トランシルヴァニアのドラキュラ城。不動産仲介人のレンフィールドが、ロンドン郊外に邸宅を求めるドラキュラ伯爵の要請に応じて居城を訪ねてきた。レンフィールドがウェステンラ商会の会頭自ら自分の別荘を提供する旨を告げると、伯爵は承諾し、「永遠の命」を与えることで代償にするという。たじろぐレンフィールドはたちまち吸血こうもり達に襲われ、気を失う。伯爵は彼のロケットにあったウェステンラ家の長女ルーシーの写真に魅せられ、彼女を永遠の花嫁として迎えようと決意する。しかしルーシーには、家庭教師で貧しい医学生ジョナサンという恋人がいた。
 レンフィールドはルーマニアからの帰国途中、乗った船が事故に遭い、後に残ったのは古い棺と呆けたレンフィールドだけだった。ウェステンラ家の当主ジョンは、ジョナサンの恩師で催眠療法の権威ヘルシング教授にレンフィールドの治療を依頼する。
 その日の午後、突然空が暗くなり、雷鳴と共にドラキュラ伯爵が訪れる。一同は驚くが、東欧の伝説に造詣の深いヘルシング教授は、彼の祖先が600年前、ヨーロッパをトルコから守った英雄ヴラド・ツェペシ・ドラキュラであることを言い当てる。
 仮面舞踏会の夜、ヘルシング教授は伯爵が鏡に写らないことを発見し、伯爵が伝説のヴラド・ツェペシそのものだと正体を見破る。教授の叫びを一蹴した伯爵はルーシーに、「自らの意思により私の花嫁になることを望めば、私はいつでもお前を連れて行く」と言って立ち去るが・・・・・・。