ミュージカル・ロマン『星影の人』−沖田総司・まぼろしの青春−
中日劇場公演
公演期間:2月2日(金)〜2月25日(日)
主な配役 出演者


この公演は終了いたしました(2007年)


ミュージカル・ロマン
『星影の人』−沖田総司・まぼろしの青春−
作・演出/柴田侑宏 演出・振付/尾上菊之丞

[解 説]
 1976年、汀夏子主演により雪組で上演され、好評を博した日本物の名作の初の再演。新撰組にまつわる数々のエピソードの中でも、殆ど語り継がれていない沖田総司の恋物語に焦点を当て、虚実織り交ぜながら、その短くも激動の青春を、爽やかに、そして哀しく謳いあげます。
 幕末の動乱期。勤皇佐幕両派が相争っていた頃。沖田総司は、新撰組副長助勤筆頭、一番隊組長の位置にあった。
 文久四年の夏。祇園の一角で、激しい斬り合いの音がする。沖田が七、八人の浪士を相手にしていたのだ。帰り路を急ぐ沖田に雨が降りかかる。そこへ傘をさした芸妓玉勇が通りかかる。「傘をお持ちやすのか」と聞く玉勇にかぶりを振る沖田。玉勇は、新撰組の沖田という名前を聞いて、何か心に残るものがあった。
  壬生の新撰組の屯所に、町人姿に身をやつした山崎丞が、桂小五郎の居所を突き止めたと駆けつけてくる。さっそく副長の土方歳三や沖田を先頭に、祇園の小料理屋へと向かう。祇園の街角。虚無僧姿の桂が足に怪我をして逃げてくる。その前に立ち塞がる沖田。二人は、まだ沖田が江戸にいた頃、ある道場で手合わせをしていた。沖田は、怪我を負っている桂に敢えて剣を抜かなかった。桂を見送った沖田は、偶然にも玉勇と再会する。そのまま別れてしまうに忍びぬ二人は、あくる日の午後、会う約束をついしてしまう。
  約束の場所、建仁寺の境内には、すでに一組の男女がしのび逢っていた。同じ新撰組総長の山南敬助と遊女明里であった。二人が散策しているところへ沖田がやってくる。山南は新撰組のあり方に疑問を抱いているのだと、沖田に心中を吐露する。山南たちが立ち去るのを見届けた玉勇が、沖田に声を掛ける。「ただ話をしたいと思うただけどしたのに、何やのめりこんでいきそうどす」。いつしか二人は、淡い恋心を抱いていた。
  その翌日、鴨川べりで新撰組が宴を催していた。この宴を狙って、刺客が乗り込んで来た。迎え討つ沖田は、立ち回りの最中にひどいめまいに襲われる。肺が冒されていたのだ。沖田は血を吐いて倒れる。
  自分の病状を医師に問いただす沖田。「あと二年の命か…懸命に隊のために働こう。忙しくなるぞ」。沖田は自らを奮い立たせる……。

ダンシング・レビュー
『Joyful!!II』
作・演出/藤井大介

[解 説]
 2003年に宝塚大劇場、東京宝塚劇場で上演されたショー作品のリバイバル。美しい音楽を奏でてくれる「楽器」にスポットを当て、それぞれの「楽器」から受けるイメージを膨らませた、華やかでファンタスティックなダンシング・レビュー。

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