スタッフ紹介 Staff Profile
アーサー・コピット Arthur Kopit
1937年生まれ。脚本家。1960年に、「Oh Dad, Poor Dad, Mamma's Hung You in the Closet and I'm Feelin' So Sad」を初演。「Indians」(1968年初演)、「Wings」(1978年初演)の脚本がピューリッツァー賞の最終選考候補となる。ミュージカルでは「ファントム」「ナイン」「上流社会」の脚本を担当。その他にも、数多くの一幕物の芝居を手掛けている。最近では、オリジナル・ミュージカル「Lewis & Clark」「Tom Swift and Secrets of the Universe」、オリジナル映画「Miami」に携わっている。2003年には「ナイン」でトニー賞のベスト・リバイバル賞(ミュージカル)を受賞。また、ニューヨーク大学の演劇のクラスで脚本についての講義を受け持つ一方、ラーク劇場の脚本家のワークショップの責任者を務め、劇作家組合の要職にもある。

モーリー・イェストン Maury Yeston
1945年生まれ。作曲家。イェール大学で8年間教鞭をとる。ブロードウェイでは「ナイン」で1982年トニー賞ベスト・スコア賞、ベスト・ミュージカル賞を受賞、また1997年には「タイタニック」でトニー賞ベスト・スコア賞、ベスト・ミュージカル賞を受賞。1989年、「グランドホテル」ではトニー賞とDrama Desk賞にノミネートされている。最近では、2003年に「ナイン」でトニー賞のベスト・リバイバル賞(ミュージカル)を受賞。オフ・ブロードウェイの作品には「クラウド9」「In the Beginning」がある。アーサー・コピットと組んで米国内ツアー公演「ファントム」を1991年にスタート。コンサート活動としては、オーケストラとゴスペル・コーラスによる「An American Cantata:2000 Voices」を作曲、これはナショナル交響楽団により演奏された。カーネギー・ホール100周年行事では、モダンとクラシック音楽を融合した歌曲集「December Songs」を発表。また、「Concerto for Cello and Orchestra」がヨーヨー・マにより初演されている。

宝塚歌劇団  演出家 中村一徳 Kazunori Nakamura
1988年4月、宝塚歌劇団入団。1994年、17世紀の朝鮮半島を舞台にした悲恋ドラマ『サラン・愛』で宝塚バウホール公演において演出家デビュー。続いて1995年『大上海』、1996年『香港夜想曲(ノクターン)』とアジア諸国の歴史を絡めたラブストーリーで、独自の特色を示す。1996年のレビュー作品『プレスティージュ』で宝塚大劇場公演デビューを果たし、以降1997年『レ・シェルバン』、1998年『ラヴィール』などグランド・レビューと銘打った宝塚歌劇の伝統的な型と現代性とを融合させたレビュー創りにこだわり、世代を問わず楽しめる娯楽性の高い作品を多く生み出す。1999年には往年の名作レビューのリメイクである『華麗なる千拍子'99』を手掛け、新たにオリジナルの主題歌をつけ加えるなど新旧の演出を違和感なく溶け込ませ多くの観客の支持を得た。男役の美学、娘役の可憐さなど宝塚の普遍的魅力にスポットを当てた2000年『ザ・ビューティーズ!』、様々なダンスを取り入れた2001年『ダンシング・スピリット!』、2002年『LUCKY STAR!』と印象に残るレビュー作品を生み出す一方、2002年にはデビュー作であるドラマ作品『サラン・愛』をリメイクし、全国ツアー公演として再演を果たした。海外ミュージカルの初演出は2002年『エリザベート』(再演)で、潤色・演出の小池修一郎と共同演出を経験。2003年には日生劇場公演『雨に唄えば』を単独演出し、実際に雨を降らせる舞台装置や本格的なタップダンスを取り入れるなど、ブロードウェイ・ミュージカルの醍醐味を舞台狭しと繰り広げ、話題となった。
2004年にガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」をもとにしたミュージカル『ファントム』を初演出。主人公が仮面を付けるという宝塚では異色のシリアスな題材を、豊富なダンス場面を盛り込み、ドラマティックで温かみのある舞台に仕上げて好評を博した。2005年のレビュー作品『REVUE OF DREAMS』では、大劇場の規模を最大限に活かしたダイナミックな群舞の数々で迫力ある舞台を創り上げた。宝塚の財産というべき華麗なレビューシリーズを始め、造詣が深いアジアを舞台としたオリエンタルな恋愛ドラマ、オリジナルと宝塚それぞれの魅力を尊重した海外ミュージカル等、幅広いジャンルでの精力的な演出活動で今後更なる活躍が期待されている。


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