はじめに Intoroduction
宝塚歌劇団では、6月23日〜8月7日の宝塚大劇場、
また8月25日〜10月1日の東京宝塚劇場での花組公演におきまして、
三井住友VISAカードをはじめとするVJAグループご有志各社様のご協賛を賜り、
三井住友VISAミュージカル『ファントム』を上演することとなりました。
Arthur Kopit & Maury Yestonによる「Phantom」は1991年の初演の後、
米国内ツアー公演で高い評価を受け、全米各地で好評上演されてきたミュージカルで、
宝塚歌劇では2004年宙組によって上演し、大好評を頂きました。
ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」の舞台化
『ファントム』の原作である「オペラ座の怪人」(LE FANTOM DE L'OPERA)は、パリ生まれのフランス人で、推理小説史上に残る古典的名作「黄色い部屋の謎」の作者、ガストン・ルルー(Gaston Leroux)が書いた怪奇小説です。オペラ座の地下に現在も存在する貯水池である「湖」、そして当時パリのオペラ座の関係者の間で実際にささやかれていた幽霊話にアイディアを得て書いたものだと言われています。1911年に発表され、1920年代からは数多くの映画化、劇化、ミュージカル化が行われてきました。
ミュージカルだけでも、Arthur Kopit & Maury Yeston版「Phantom」、Andrew Lloyd Webber版「The PHANTOM of the OPERA」、Ken Hill版「The PHANTOM of the OPERA」、その他にもJoseph Robinette版、John Kenley & Robert Thomas Noll版による舞台劇など、さまざまなバージョンがあります。
映画においても、フランスのみならず、アメリカ、イギリスなどで繰り返し映画化されている小説です。
Arthur Kopit & Maury Yeston版「Phantom」
今回宝塚歌劇で上演致します『ファントム』は、「思慮深い台本と独創性のある音楽」「深みがあり、熟した、観るかいのあるミュージカル」「血の通ったファントム」と評され高い評価を受けた、Arthur Kopit & Maury Yeston版「Phantom」。仮面を被り地下で生きていかなければならない運命を背負い、苦渋に満ちた人生を送る怪人の心の葛藤を鮮明に浮かび上がらせ、悲劇の結末までをドラマティックに描き出した作品です。
1983年からアーサー・コピットとモーリー・イェストンは「オペラ座の怪人」に取りかかり、まずこの脚本を使用した単発ドラマが1990年にNBCテレビにより製作されました。これはミュージカルではなく、ドラマとしての放映でした。そして、1991年ミュージカル「Phantom」はテキサス州ヒューストンで初演され、その後全米ツアーで高い評価を受け、以来、各地で好評上演されてきました。
作詞・作曲のモーリー・イェストンは、「Phantom」の他にも、ミュージカル「ナイン」(本作品の脚本を手掛けたアーサー・コピットとのコンビでの作品)、ミュージカル「グランドホテル」(宝塚歌劇では1993年にトミー・チューンを演出・振付に迎え岡田敬二との共同演出により、涼風真世主演で上演)、ミュージカル「タイタニック」の音楽などを手掛け、1982年に「ナイン」、1997年には「タイタニック」でトニー賞を受賞。
また、2003年のトニー賞では「ナイン」でベスト・リバイバル賞(ミュージカル)を受賞しています。
花組新主演コンビのお披露目公演
出演は、ファントムに歌唱力には定評のある春野寿美礼、そしてその相手役クリスティーヌにはこの公演が花組主演娘役としての初公演となる桜乃彩音。今回がお披露目公演となる新主演コンビが、この大作ミュージカルに挑みます。
また物語の鍵を握るオペラ座の前支配人ジェラルド・キャリエールを実力派男役・彩吹真央、クリスティーヌに想いを寄せるフィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵を真飛 聖が務めます。

花組版として新演出も加えた『ファントム』にどうぞご期待ください。


INTRODUCTION STORY&CAST STAFF&SUPPORT, CAST STAFF PROFILE PRESS CONFERENCE HOME
close