月組公演『Ernestin Love(アーネスト イン ラブ)』  月組公演『Ernestin Love(アーネスト イン ラブ)』  月組公演『Ernestin Love(アーネスト イン ラブ)」』 
梅田芸術劇場メインホール公演
公演期間:7月9日(土)〜7月25日(月)

この公演は終了いたしました(2005年)

主な配役 出演者
ミュージカル『Ernestin Love(アーネスト イン ラブ)』 Book and Lyrics by ANNE CROSWELL Music by LEE POCKRISS 原作/オスカー・ワイルド 脚本・作詞/アン・クロズウエル 作曲/リー・ポクリス 日本語脚本・歌詞、演出/木村信司 翻訳/青鹿宏二

[解 説]

 オスカー・ワイルドの喜劇『まじめが肝心』を原作に、アン・クロズウエルが脚本・作詞を、リー・ポクリスが作曲を手掛けた1960年にオフ・ブロードウエイで上演された、陽気でお洒落なミュージカル。

  舞台は19世紀のロンドン。田舎に住む貴族アーネストは、ロンドンに住む貴族令嬢グウェンドレンに今、夢中である。友人アルジャノンのところへ、グウェンドレンとその母ブラックネル夫人がお茶に来ると知り、今日こそプロポーズしようと訪れた。ところがアルジャノンは、大切な従姉妹であるグウェンドレンは決してアーネストと結婚しないと決めつける。理由を問うアーネストに、アルジャノンは先日アーネストが忘れていったシガレット・ケースを突きつける。ケースの内側には「愛するジャック伯父様へ。小さなセシリイより」と彫られていた。アーネストは本当のことを告白する。子供の頃、トーマス・カデューという紳士の養子になった。ミスター・カデューは亡くなるとき、自分を孫娘であるセシリイの後見人にした。だが後見人には、道徳的な品格が要求されて息がつまる。そこでアーネストという架空の弟を生み出し、その不祥事の後始末という理由でロンドンに来ていた。…つまり僕の名前はロンドンではアーネスト、田舎ではジャックなんだ。これを聞いたアルジャノンは悪びれるふうもなく、自分も田舎にバンバリーという架空の友人がいると打ち明ける。その架空の名を名乗り、田舎で女の子たちとロマンスに耽(ふけ)っていると。そこへグウェンドレンとブラックネル夫人がやってくる。アルジャノンの助けでグウェンドレンと二人きりになったアーネストことジャックは、初々しく愛を打ち明ける。実はジャックに夢中だったグウェンドレンも、すぐさまプロポーズを受け入れた。ブラックネル夫人が戻ってくる。貴族の結婚には親の賛成が不可欠である。娘グウェンドレンを馬車へ追いやって、根ほり葉ほり聞き出すブラックネル夫人に、ジャックは正直に打ち明ける。自分は本当の親を知らない。手違いからミスター・カデューに手渡された黒い革製のハンド・バッグのなかで発見された。ハンド・バッグ?駅の手荷物預かり所で発見された?この経歴に、ブラックネル夫人は怒り狂って去る。婚約は破談。ジャックはがっかりする。アルジャノンは慰めもしない。それどころか「バンバリー」の相手として、田舎のセシリイに興味を抱く始末。するとグウェンドレンが駆け込んでくる。…あなたのロマンティックな生まれは聞きました。そのくらいのことで私の愛は変わりません。だって私、まじめ、誠実、熱烈って意味の、あなたの名前「アーネスト」が大好きなんですもの!

  アルジャノンとセシリイの恋を交え、物語は田園狂想曲へと発展してゆく…。
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