雪組公演『睡(ねむ)れる月』 作・演出:大野拓史
シアター・ドラマシティ公演
公演期間:3月18日(金)〜3月30日(水)

この公演は終了いたしました(2005年)

出演者
[解 説]
『嘉吉乱記』『赤松盛衰記』などの室町軍記をベースに、「嘉吉の乱」から「禁闕の変」「長禄の変」に至る後南朝史の人間模様を、『浜松中納言物語』の「転生」の設定を盛り込みながら描く、宝塚的ならではのドラマティックな日本物ミュージカル作品。

 嘉吉元年。「万人恐怖せり」と言われた、室町幕府六代将軍・足利義教の治世。
 密かに愛する大君の兄・式部卿宮が、将軍家に疎まれ始めていた日野家と共に義教の暗殺計画を練っている事を知った浜松中納言は、事の重大さに憂慮するが、同じく義教に冷遇されていた有力武将・赤松家はおろか、義教の寵愛著しい能役者・観世小次郎の助力までも得て、宮の計画は、止める術なく進んでしまう。
 そして、暗殺計画の日。赤松家の宿所に、義教を招いて催された祝宴の演能の最中、突如、討手が襲いかかり、式部卿宮が止めを刺し、義教の暗殺は成功に終わる。
 だが、事態は思いもかけぬ方向へと向かっていく。有力武将の殆どが反赤松で固まり、満祐の軍勢が敗走し始めたのである。
 そして敗走の混乱に巻き込まれたのが、他ならぬ大君であった。赤松家の誘いに呼応して蜂起した南朝の本拠・吉野へ逃げ落ちる途上、巻き込まれてしまったのである。
 中納言は僅かな望みを胸に、一人吉野へ向かうことを決意するが・・・。
ページトップ

(c) 宝塚歌劇団
当ホームページに掲載している情報については、当社の許可なく、これを複製・改変することを固く禁止します。
また、阪急電鉄並びに宝塚歌劇団、宝塚クリエイティブアーツの出版物ほか写真等著作物についても無断転載、複写等を禁じます。